So-net無料ブログ作成
検索選択

伊勢形紙見学・其の二「彫り」 [製作中]

さて形紙教室終盤,これから宿を探すのだと云うと,八日市に戻るという形紙教室の生徒さんが,白子に行くんなら車に乗せてくよ,と申し出て下さった.有り難くお申し出を受けさせていただく.途中,伊勢型紙資料館まで寄って下さった.と,さっきの先生が.先生もとても親切で,形紙を作る場合の道具・材料を扱っている京都の店をわざわざ電話で訊ね,教えてくださった.

宿は,観光案内所で訊ねると松葉屋旅館を教えてくれた.素泊まり一泊4500円.
松葉屋のすぐ傍に位置していた伊勢型紙資料館を,もう少しゆっくり見たかったので,とって返すと,先生がまだいらしていて,もう閉館だという...16時まで.そして伝統産業会館も資料館も月曜休,アチャー...
ちょっとトホホな私を,何と先生が形職人のおうちに連れて行ってくださるという.こんなにご親切にしていただけるとは思ってもみず,おおよろこびで,車の後ろを松葉屋さんの自転車でついていく.

紹介していただいたのは,形職人のSさん.長屋の一棟にお邪魔すると,車の通れない道に面した作業場には,図面を作る人が使うような傾斜のある机の日本版:正座して使用する職人用机がひとつ.机の横のふすまが開けられると,彫りかけの作品を安置させる,奥行きは狭いが幅の長い棚が現れる.その横には道具箱や,過去に製作した形のコピーがしまいこんである.道具入れを次々と出して見せてくださった.自分の父親も形職人で,小さいころから彫り方を教わり今に至るそうだ.腰を痛めたので作業を続けることができず引退しているというが,100歳を超えた今もお元気だそうだ.もう自分は70代だが形職人の平均は自分より高いだろう,という.近年,若い女性が3人ほど形職人の道を歩み始めたらしいのだが,指導するのに丁度良い脂の乗った世代:40~50代の職人がいないらしい.第一・第二オイルショックの時に,これでは食ってゆけない,とどっと辞めてから後が続かなかったという.何せ,着物を着る人が居ない.そう云う形職人も着物を着ている人を見かけなかった.わたし自身,メインテナンスが大変なので,買おうとは思わない.着る場合は借りるしかないと思っている...
RIMG2752 (Medium).JPG彫るための刀は道具彫・引彫・突彫・錐彫で異なってくる.
大杉型紙工業 伊勢形紙の彫刻技法
道具彫用の特殊な刀を作ってくれる職人は絶えてしまったため,今は彫師自らが作らなければならないそうだ.道具彫の様な細かい小紋柄は,糊がきくのだろうか?と思ったが,これは着物に使う絹用の柄だということも知った.手拭の様な目の荒い木綿は,細かい柄を染めるのは無理だということを改めて認識する.


これは引彫



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL: